【U-19日本代表】受け継がれたG大阪司令塔の遺伝子。遠藤保仁のスタイルを受け継ぐ市丸瑞希の活躍
準々決勝で巡ってきたチャンスを生かし、ゲームメイクを託された市丸瑞希が輝きを放った。堂安と同じくガンバ大阪の若き才能について綴る
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運命の一戦で中盤のゲームメイクを託された17番・市丸瑞希 Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato
悪魔のようなパス
淡々とした表情から、悪魔のようなパスを送り込む。
タジキスタン戦の市丸瑞希はそんな印象を抱かせるプレーぶりを見せた。神谷優太の負傷というアクシデントから、第三戦のカタール戦で出番が回ってきた。中盤のバランスを司りながら、正確かつ絶妙なタイミングから繰り出すパスで、攻撃のリズムを作り出すと、世界のキップが懸かったタジキスタン戦では、より精度を増したプレーを披露した。
8分のFW小川航基の先制点は、彼が起点だった。中盤でボールを持って前線をルックアップすると、「ボールを相手に覗かせたら、裏が空くのが分かっていた。小川がいいタイミングで走り込んでいたのが見えた」と、シャープなスイングからDFラインの裏へ、走り込んだ小川の頭にドンピシャで届くロビングを送り込んだ。小川が放ったヘッドは、ゴール右ポストに当たったが、こぼれ球の展開から、再び小川がヘッドで決めた。
小川の頭に『すとん』と届く、正確で優しいパス。この優しいパスは19分の追加点も生み出した。相手のサイドからのクロスをCBのカバーリングをする形で戻りながらインターセプトをすると、素早く前を向いて、裏へ抜け出したMF三好康児の足下へ寸分の狂いも無く送り込む。パスを受けた三好の折り返しをMF堂安律が豪快に沈めた。
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