【TEAM FOCUS】夏の県王者・横浜創英が三回戦から登場|第95回全国高校サッカー選手権神奈川大会

10月22日(土)、全国高校総体(インハイ)神奈川県内を制した横浜創英(以下、創英)が三回戦から登場する

編集部| Photo by Editor

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スペシャリスト集団・横浜創英

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夏の全国高校総体(インハイ)で県内を制した横浜創英

 10月22日(土)、インハイ神奈川県内を制した横浜創英(以下、創英)が三回戦から登場する。

 慶應義塾とのインハイ県決勝では3-0で下し、神奈川を初めて制した。これまで2013年の総体で全国出場を果たしていたが、このときは準優勝。今年の夏は優勝という王者の冠を手に3年ぶりに2回目の出場を決めた。

 率いるのは今年でチームを指導して10年目をむかえた宮澤崇史監督。かつて桐光学園のプレーヤーであり、現桐光監督・鈴木勝大氏とは現役時代にダブルボランチを組み、中村俊輔選手(横浜F・マリノス)の1学年上の先輩にあたる経歴を持つ。

「彼らは中学から特別な選手たちだったわけではない」と県を制して言葉にした宮澤崇史監督は一つひとつ階段を上がり、選手たち一人ひとりを熱心に指導しながら県で優勝できるまでに成長させた。

 全国の名門と比べるのは酷かもしれないが、決して選手全員がスーパープレーヤーたちが揃ったスター選手の集団ではない。ただ、それでも適材適所でポジションにおいて、強みを秘めたスペシャルな選手がそれぞれの役割を担っている。

 主将・市原亮太は上背を生かして高さでボールをはね返すセンターバックでありながら足もとでボールをおさめ、コントロールする技術を備えている。最終ラインからゲームを組み立てられる彼の存在は、元トップ下からコンバートされたCBであるからこそ同校のサッカースタイルで際立つ。

 チームにおける核は彼だけではない。高橋祐飛は運動量とクロスを武器に終盤でもゴール前に顔を出し、インハイの全国の舞台で1得点をあげた右サイドバック。左サイドで1対1を仕掛けるMF住田智樹の特徴は切れのあるドリブルで攻撃のリズムつくり、全国の舞台でも数多くのチャンスを創出し、ゴールを決めたアタッカーだ。

 まだまだいる。トップの位置に伊藤綾麻がおり、ゴール前での駆け引きを得意とするゴールゲッター。貪欲なまでにボールに迫り、つぶれ役にもなれる。守護神・宮島大和や高精度のフリーキックを得意とする福田崚太など、各所に得意分野で強さをみせる彼ら、創英はスペシャリスト集団に他ならない。

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