【高校サッカー選手権:奈良】一条の攻撃陣・花田直紀、岩本修平、竹島玲太がそれぞれ得点を挙げて3年ぶりの奈良代表として全国へ
19日(土)、第95回全国高校サッカー選手権奈良県大会決勝が行われ、一条が3-1で五條を下し全国行きを決めた。
スポンサーリンク3年ぶり7回目の優勝を果たした一条
Photo by 貞永晃二 Koji Sadanaga
19日(土)、第95回全国高校サッカー選手権奈良県大会決勝が行われた。一条が勝てば3年ぶり7回目、インターハイとの夏冬2冠がかかる。一方、ここ3年連続準優勝に泣いてきた五條にとっては優勝でしか悔しさを晴らす術はない。
序盤は一条ペース。やや引き気味の五條に対して、チームの「巧みに守り、果敢に攻めよ」のモットーに従い、サイドから積極的に仕掛けた一条は相手陣内で試合を進めていく。そして15分、右サイドDF向井雄飛(3年)のクロスをファーポストでMF岩本修平(3年)が折り返し、これをFW花田直紀(3年)が左足によるボレーシュートで決めて一条が先制する。
後手を踏んだ五條はワントップ・樋口泰成(2年)のスピードを生かしたいが、一条守備陣は忠実に対応しシュートに持ち込ませなかった。攻守から一変して、27分にはMF小池竜雅(3年)のクロスに今度はMF岩本が直接ゴールを狙って追加点を挙げた。2-0となり両チームとも交代カードを切るものの、前半に得点は変わらず。
得点は後半開始早々の4分、劣勢の五條は交代出場MF乾航大(2年)の得点で1点差に詰め寄る。さらに乾を中心にドリブル突破を生かして攻勢を強めるが、一条もゴール前で粘り強くはね返した。
終了間際に試合を決定付けたのが一条・FW竹島玲太(3年)のダメ押しゴール。試合はその直後に歓喜の瞬間を迎え、一条が3-1で五條を下し全国行きを決めた。勝利に終始笑顔をみせていた前田久監督も全国への課題については「プレスされてもつなげるように、失ったら奪い返せるように、フィジカルを含めて改善したい」とコメント。その時ばかりは表情には真剣さが戻り、すでに終了から全国の舞台へ思いをめぐらせていた。