青森山田GK廣末陸とコーチの絆とは。プロへ羽ばたく高校No.1守護神

青森山田のGK廣末陸はGKコーチである大久保隆一郎氏のもとで成長した。栄冠を手にするまでの努力の日々を振り返る

舩木渉| Photo by 編集部 Editor

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■高校No.1守護神の目標

 持ち味として頻繁にフォーカスされるキックの精度だけでなく、判断のスピードや正確さ、シュートセービング能力など、廣末のGKとしての能力は3年間で飛躍的に向上した。自己改善能力が非常に高く、常に課題と真摯に向き合って壁を乗り越えてきた愛弟子に対し、大久保コーチは「なんとなくたまたま止めた、というプレーはひとつもない。今日の試合(選手権決勝)がベストゲームだったし、3年間の賜物でした」と賛辞を惜しまない。

 インターハイ制覇こそ逃したものの、最終学年を高円宮杯U-18サッカーリーグ優勝と選手権優勝という最高の形で終えた廣末は、卒業と共に活躍の場をプロへと移す。FC東京では先輩GKたちとの厳しいポジション争いが待っているが、高校No.1守護神が見据える場所は常に高い。

「プロになったら結果を残すことを一番に考えていきたい。日本だけにとどまらず、世界に出ていけるようなGKになるのを目標に、世界で活躍する選手になりたいので、しっかり努力を重ねて地道にやっていきたいと思います」

 そして3年間二人三脚で歩んできたコーチの元からも巣立っていくことになる。青森山田で指導を始めて6年が経ったが、卒業生は皆「宝物」だと大久保コーチは語る。

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