【連載 第1回】常勝・市船流の“対話する”組織マネジメント ―リーダーと大人同士として目的を共有することで主体性を高める―
強豪・船橋市立船橋高等学校サッカー部朝岡隆蔵監督に、進化を続ける強さの理由を聞いた
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■当たり前のことを
当たり前に続けられる強さ
「どうしたらチームがもっとよくなるか目標設定させてほしい、という選手の意見に賛同し、すぐに実行しました。リーダーは皆、スタッフと同じ目線に立って話ができる大人であれ、と伝えています。そう求める以上、選手からいい進言があれば意見を尊重し、積極的に取り入れるのは当然です」
部活動中以外でも、選手の立ち居振る舞いに求めることは多い。強豪・市船という、“見られるチーム”ゆえの厳しさがある。
「言葉遣いや態度は、細かいところまで厳しく言います。社会人として通用するレベルまでを求めるのが市船。公共交通機関では席を譲る、荷物は端に置いて邪魔にならないようにする、自分の態度を相手はどう思うか、常に客観的な視点を持って振る舞うことを要求します。SNSでの発信も制限しますし、高校生にとっては規律が多いでしょう。でも、振る舞いを徹底することで、まわりから愛され、応援されるチームとなる。選手たち自身でサッカーに打ち込める環境を作ることになります」
校内でも、周りの友達や先生から応援してもらえるよう、学業優先を貫く市船サッカー部。
「当たり前のことを当たり前にやる。そして、それを継続する力が、サッカーの粘り強さにつながっていくのだと思います」
※インタビューは7月15日に実施
船橋市立船橋高等学校教諭であり、サッカー部OBとして監督を務める朝岡隆蔵氏
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