久保建英に触発され、激化するチーム内競争! さらに成長する有望株・中村敬斗や棚橋尭士らFW陣

久保建英が大きな注目を集めているが、この試合で3点を決めた棚橋は久保の存在に大きな刺激を受けている。森山佳郎監督もその才能を高く評価している

元川悦子| Photo by 佐藤博之 Hiroyuk Sato

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■久保建英、ベンチスタート予定も先発に繰り上げ

キルギス戦で3得点の棚橋尭士と2得点の久保建英
Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato

 16日のAFC・U-16選手権(インド・ゴア)初戦・ベトナム戦を7-0で圧勝し、続く19日の第2戦・キルギス戦も2連勝して一気に8強入りを決めたかった日本。森山佳郎監督も「4~5人はメンバーを入れ替える」と公言していたが、蓋を開けてみると初戦から入れ替わったのは監物拓歩(清水ユース)、鈴木冬一(C大阪U-18)、棚橋尭士(横浜F・マリノスユース)の3人だけ。

 ベンチスタートの予定だった久保建英(FC東京U-18)も「前日練習でサブ組に入れた時、久保から『俺、出せよ』っていうのがホントに一番伝わってきた」と指揮官が言うように、強い闘争心を押し出したことで上月壮一郎(京都U-18)に代わって先発に繰り上がった。

 その久保が棚橋と2トップを組み、右MFに鈴木、左MFに中村敬斗(三菱養和SCユース)という攻撃陣で挑んだ日本だが、相手のフィジカルと前線からのハイプレスに苦しみ、序盤は全くと言っていいほどチームがかみ合わなかった。逆に高さに勝る相手に空中戦で2~3回チャンスを作られる状態。まさに忍耐の時間が30分近くも続くことになった。

 そんな最中に左サイドバックに入っていた小林友希(神戸U-18)が負傷。平川怜(FC東京U-18)との交代を余儀なくされる。そこまでボランチに入っていた喜田陽(C大阪U-18)が左サイドに回り、ボランチに平川が陣取る形になったが、この交代が功を奏し、日本はようやく中盤が落ち着く。

 そして直後に相手DFのミスを突いて棚橋が左から切れ込んでゴール。「あの点が非常に大きかった。流れがガラッと変わったんで」と森山監督も安堵を覚えた先制点だった。

 ここから日本の攻撃陣はベトナム戦に続いて大爆発する。

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