[高校サッカー 心を揺さぶる物語]僕らの声は届いたか-後篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■有村さんに負けていられない
意識不明の重体だったのに……。
僕はあらためて有村さんの人間性に、深く感動していた。
優しく、温かい、熱血漢の有村さんがそこにいた。
有村さんに「病院で選手権のテレビの音は聞こえてましたか?」とたずねてみた。当然だろうけど、聞こえてはなかったらしい。
ただ、リハビリ中に僕らの選手権での試合を映像で観ていたらしく、励みになったと言ってくれた。
僕らのがんばりは無駄じゃなかった。
そう思えた。
僕は奇跡を目の前にした。
有村さんに負けていられない。
僕もサッカー選手として、一人の人間として、何事も懸命に取り組んでいこうと心に強く誓った。
[おわり]