[高校サッカー 心を揺さぶる物語]155cmのゴールキーパー-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■身長が低くてもゴールキーパーとして十分にやれると思っていた
「お前の話も出たんだよ。でも……、お前は体格的に厳しいから、今回はやめさせていただきましたと言われたよ」
僕はゴールキーパーとしての自分に誇りを持っていた。身長が低くてもゴールキーパーとして十分にやれると思っていた。
だけど、高校側の判断は違った。
ショックだった。
悔しかった。
僕は絶対に見返してやろうと思った。自分がこれまでやってきたことは無駄じゃないことを証明するんだ。そう心に決めて、同じ県の別の高校に進学した。
僕の入った学校も県内屈指の実力校。
ライバルを倒しての全国大会出場に燃えていて、日々の練習も厳しかった。
監督はゴールキーパー出身とあって、僕に対する指導も本当に要求が高かった。
「おい! 何でこんなのも止められねぇんだよ!!」
監督には、1年生のころから何度もきついことを言われた。
「何でゴールキーパーやっているの?」
クラスの同級生に、そう聞かれることもあった。その度に、自分の身長を指していることがわかった。