[高校サッカー 心を揺さぶる物語]離島にやってきた熱血コーチ-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■僕の実家は離島
僕の実家は離島にある。
穏やかな海に浮かぶ、僕のふるさと。人口は1万人くらいしかいない。すごくのんびりとしていて、気候も穏やかで、快適な場所だ。
そんな島に、アイツはやってきた――。
僕が通っていた高校は、島の中で唯一の普通科がある学校だった。中学でサッカーをやっていた僕は、高校でもサッカーを続けることを決めていた。
高校に入学してしばらくしてから、アイツは僕に話しかけてきた。
「おう! 君が大崎くんか!? ぜひサッカー部に入ってくれ!」
至近距離なのにすごく声がでかい。体中にパワーがみなぎっている感じだった。
アイツはまだ大学を卒業したばかりの新任教師で、サッカー部のコーチとしてこの島にやってきた。学校の誰よりも元気で、エネルギッシュだった。
「サッカー部に入るつもりですよ」
僕はわざとそっけない声を出した。