【U-16代表】主将・福岡、久保らが大一番・UAE戦へ闘志。守護神・谷は強気「PK戦は考えていない」

U-17W杯出場へ向け、激戦を続けているU-16日本代表。25日のUAE戦に向け、激しいトレーニングを繰り返している

編集部| Photo by 元川悦子 Etsuko Motokawa

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■「僕が無失点で抑えれば、このチームの攻撃なら必ず1点は取ってくれる」

 同日の練習には、松永英機・Jリーグ育成ダイレクター以下、Jクラブの強化担当・現場スタッフの22人が現地視察に訪れていた。久保や平川怜を送り出しているFC東京の宮沢正志強化担当、あるいは鈴木、瀬古歩夢、松本凪夫らを指導したセレッソ大阪U-15の大畑開監督らの姿も見られたが、劣悪な環境かで逞しく戦う若者たちの姿を彼らはその目に強く焼きつけたはず。そんな風景を見て、日本サッカーの未来に少なからず希望を感じたことだろう。

 こうしたJリーグ関係者の期待を受けて、選手たちは準々決勝に挑むことになるが、ここから先は延長・PK戦の可能性もある。現に、2年前のAFC・U-19選手権(ミャンマー)準々決勝・北朝鮮戦で日本はPK戦を余儀なくされ、エース・南野拓実(C大阪)がまさかのミス。最終的に世界切符を取り損ねた苦い過去がある。その時と同じ轍を踏むわけにはいかない。

 UAE戦は、オーストラリア戦でスーパーセーブを見せた青木心(JFAアカデミー福島)に代わって正守護神・谷晃生(G大阪ユース)がピッチに立つと見られるが、彼は「PK戦は全く考えていない」と改めて強気の姿勢を色濃く押し出した。

 「僕が無失点で抑えれば、グループリーグ合計21点決めたこのチームの攻撃なら必ず1点は取ってくれる。僕はとりあえず、無失点に抑えることだけ考えてやりたい。自分たちは今までと変わらず身も心も最高の準備、最高のコンディションで、最高のモチベーションで臨んで、必ず勝つってことだけを考えてやるのみです」と187cmの大型GKは自分に言い聞かせるように言葉を絞り出していた。

 谷筆頭に守備陣がしっかりとゴールマウスを守り、鈴木ら攻撃陣が決めるべきところでキッチリ得点をあげること。それが今のU-16日本代表に求められる最重要テーマだ。森山監督がその大舞台に果たして誰を送り出すのか。日本サッカーの未来が懸かった運命の一戦は明日(日本時間25日)行われる。

(取材・文:元川悦子【ゴア】 フットボールチャンネルより転載

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