[高校サッカー 心を揺さぶる物語]離島にやってきた熱血コーチ-後篇-

[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します

監修・執筆 安藤隆人| Photo by Editor

スポンサーリンク

■ケンジとの忘れられない思い出

プレイヤー

 引退してもケンジは「サッカーやろうぜ!」と僕らを誘ってくれた。休み時間にボールを蹴ったこともあったし、後輩たちの練習に混じってサッカーをすることもあった。
 
 ケンジとの思い出で忘れられないのが、高校3年生の秋ごろ、僕が骨折をしたときのことだ。

 恥ずかしながら、サッカーで骨折をしたわけではなかったけど、そのリハビリにケンジが付き合ってくれた。

 監督としてだけではなく教師としての仕事もあるのに、僕のためにリハビリメニューを作ってくれて、体育館の中にあるトレーニングルームで一緒になってやってくれた。

「何でこんなに一生懸命なんだろう」

 そんな疑問が浮かんでくるくらいに、真摯に接してくれた。
 ケンジは心の大きな人間なんだと感じた。そんなケンジのやさしさが、すごくありがたかった。

1 2 3 4
PAGE TOP ↑