【TEAM FOCUS】今夏の県内ナンバー2・聖望学園の力|第95回全国高校サッカー選手権埼玉大会

再び全国の舞台で輝きだした埼玉県勢。今回、今夏の県内ナンバー2・聖望学園高等学校を紹介する

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強烈なシュートを武器にするストライカー・髙木友之

ストライカーも、チャンスメークもこなす10番・髙木友之
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 前述のインターハイ予選ではこの強気の戦術が機能。準々決勝で県内の強豪・浦和東高校を破り初のベスト4進出を果たすと、準決勝では今冬の全国高校選手権代表・正智深谷高校をPK戦の末撃破した。

 延長戦までもつれ込んだ昌平高校との決勝戦は打ち合いの末、惜しくも5-4で敗れたが初の全国大会への切符をつかみとっている。もともとこのようなスタイルを標榜していたが、山本昌輝監督曰く「高い戦術理解力と連動性が求められるため、いつも形になるのは選手権間際」だとか。だが、昨年秋にナイター設備と人工芝のグラウンドが完成。

 練習時間、効率が格段に上がり、インターハイを前にチームとしてのベースができあがった。選手権に向け、さらなるベースアップを狙っている。また攻撃に関してはポゼッションを志向。前線から後方まで、GKも含め、つなげる選手が多く、パスでリズムを作っていくスタイルだ。

 「飛び抜けた選手はいない」(山本監督)と言うが、インターハイで決めた全6得点はすべて別の選手が決めており、どこからでも得点できる強さをもっている。さらに10番・髙木友之は強烈なシュートを武器にストライカーも、鋭い動きでチャンスメークもできる逸材だ。

 選手権に向けての一番の障壁はやはり、前述したインターハイ予選決勝戦で敗れた昌平だろう。同試合では前半を終えて1-4とされたが、後半に3点を奪い同点に。

 延長後半に決勝点を奪われて敗れているだけに、あの得点がなければという思いは強いだろう。リベンジを果たし、次こそは王者の栄冠と初の選手権切符をつかみたいところだ。

 聖望学園はシードとして10月29日(土)の三回戦から登場。越谷西、川口工業、桶川、浦和学院の4校のうち、勝ち進んだ一校と対戦することになる。

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