【TEAM FOCUS】成立学園の勝利を引きよせた戦略的フリーキック。キッカー・鈴木龍之介の技あり弾。
17日(日)、成立学園高尾グラウンドにて実施されたAブロック準々決勝、成立学園が西が丘行きの切符を手にした
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成立学園のゴールは丹念なセットプレーの準備から生まれる
成立学園のフリーキック
そんな成立学園のゴールは、丹念なセットプレーの準備から生まれる。セットしたボールの前には実践学園の6枚の選手による壁があった。その前に膝をついて並ぶ3枚の成立学園の選手たち。さらにゴールに入った選手が指示を出す構図。鈴木龍はこの陣形を説明した。「キーパーの目線でボールを見えないように壁の人に指示をしていた」
ボールにブラインドをかけてフリーキックの機会を存分に生かしたのだ。それを決めた鈴木龍は最後までゴールキーパーの位置を確認し、「最初はニアに蹴ろうと思っていたんです。ただファーの方が自分的に得意で、とにかく枠におさめるように蹴りました。最初、越えたと思いましたが、(うまく落ちた?)はい」という放物線のシュートは壁の頭上を越え、弧を描いてゴールキーパーの手の届かないファーへと落ちながらネットへ吸い込まれた。
「我々はフィールドプレーに時間を割いていて、セットプレーのバリエーションを練習する時間はそう多くない。攻守においてボールを奪いにいく、ボールを動かしてダイナミックに裏に出る練習が多い。セットプレーは弱いかもしれないけど、個人ではああいったシーンを練習している」(宮内監督)