【U-19日本代表】点取り屋の存在を証明した2ゴール、焦りから解き放たれた”柏育ちの怪物”・中村駿太
ゴールという結果が出ないことを柏が生んだ点取り屋は焦っていた。準決勝ベトナム戦で2得点、非凡なゴールセンスを証明してみせた
スポンサーリンクベトナム戦で2ゴールを挙げた中村駿太(柏レイソルU-18)
Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato
待望の瞬間
チーム最年少の高校2年生であるFW中村駿太にとって、ようやく訪れた待望の瞬間だった。
1−0で迎えた10分、U-19日本代表はゴール中央でFKを得ると、DF初瀬亮が蹴ったボールは、一度はGKにセーブされるが、こぼれ球に反応したMF長沼洋一の折り返しを、中央で中村がダイレクトで蹴り込み、貴重な追加点を奪った。
さらに52分には右からのクロスに反応すると、相手DFのクリアの瞬間に左足を出して、クリアボールをそのままゴールに蹴り込んで、試合を決定付ける3点目。3−0の勝利に貢献をした。
これまでグループリーグ第二戦のイラン戦で先発出場し、準々決勝のタジキスタン戦でも後半途中で投入されるなど、内山篤監督からも期待された存在だった。しかしその期待にゴールという形で答えることができなかった。
彼にとって悔やまれるシーンがあった。それはイラン戦で彼が唯一はなったシュートのシーンだ。
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