“市船”主将・杉岡大暉が志すプレースタイルとキャプテンシーとは何か。

“市船”のキャプテンを務め、プロクラブからも熱視線を集める杉岡大暉選手が目指すプレースタイルとキャプテンシーとはどのようなものか。

編集部| Photo by masakazu kawaguchi

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■尊敬してやまないかつてのキャプテン
市立船橋

平成28年度全国高校総体千葉県予選決勝より(二列目右端が杉岡選手)

――話は変わりますが、キャプテンは昔からやっていたのですか?
レジスタFCのときにやっていました。中学時代は全然縁がなかったです。高校に入学したときも、「最初からやりたい」と思ってきたわけではありません。1年生から試合に出場してきたなかで、自然と学年のなかでリーダーシップをとらなきゃいけない立場でした。それで仕切っていた部分もあります。もし試合に出てなかったら、(その時は)できていなかったかもしれません。ただ2年生の最後には自分からやりたいという気持ちになりました。

――「キャプテン」を務める楽しさや難しさはどんなところでしょう。
良くも悪くも影響力を与えると感じます。キャプテンは監督に全体の意見をまとめて伝える立場。過去に上手くいかなかった試合のときに、みんなと相談して監督へ「フォーメーションを変えます」と伝えて、そういったチームの判断を汲んで勝てた試合がありました。それは自分でも「やってよかったな」と自信につながっていますね。

――逆に難しさを感じるところとしては?
やはり伝わらないとか、(チームメイトが)ついてきてくれないところはたまにあります。試合中に上手くいかないときは、雰囲気を良くしたい。ただ自分が声を出しても、ノッてこない、あとに続いてくれないときもあり、相手に対する「自分のもっとやってほしい」という気持ちが伝わらないときは悩みます。

――杉岡選手は言葉よりも行動で示すような印象がありますがどうでしょう。
最近は本当に行動だけではダメだと思っているので、しっかり言葉で伝えて指摘しないと相手には伝わらないので意識しています。

――キャプテンとしての試行錯誤も感じるのですが、尊敬する人物はいますか?
2年前のキャプテンだった藤井拓さんですね。人間性もそうでしたし、とにかくリーダーシップがすごくて、「これぞ、キャプテン」と尊敬できる人物でした。

――色々と言葉をかけてもらった先輩でしたか。
当時はたくさん怒鳴られていました笑。それは僕の経験のなかで大きな刺激でした。

――キャプテンとして参考するところも多い?
強く言うところでは強く。相手にハッキリと伝えることやコミュニケーションの取り方は参考になります。いまでも藤井さんにはたまに会って話を聞いています。

――チームの「ココ」に注目というポイントは?
今年は守備があってのチームです。「ボールを奪う」ところはチームの「武器」。それができていれば、いいゲーム運びができているので「ボールを奪う」部分はこだわってやっています。

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