Photo by Takahito Ando

　勢いに乗る地元・瀬戸内の快進撃を止めたのは、MF西羽拓のゴールだった。１−０で迎えた63分、相手のミスを拾ったMF金子大毅がドリブルで持ち込むと、金子に相手DFが食いつき、ペナルティーエリア右に出来たスペースを見逃さなかった。

　素早くそこに入り込み、フリーで金子からのパスを受けると、冷静に右足を振り抜いた。貴重な追加点。結果、後半アディショナルタイムに瀬戸内に１点を返されたことで、西羽のゴールは決勝ゴールとなった。

　バイタルエリアでの高い献身性と運動量を誇る西羽。双子の兄弟であり、兄は東京の強豪・成立学園でキャプテンを務める西羽開。

　中学の時、鹿島アントラーズつくばから、兄弟揃って市立船橋のセレクションを受けたが、合格をしたのは弟の拓のみだった。