【静学スタイルの真髄】心のコップを上に向けさせろ。 元サッカー部監督・井田勝通の教え!
人間には2つのタイプがいる。心のコップが上を向いている人と、下を向いている人だ
スポンサーリンク
この2つの考え方の違いが分かるだろうか。
前者は「未来」を基準の自分の進むべき方向を考えている。
自分の理想像を思い描き、そのために何をしなければいけないかを明確にして、そこに向かって進もうとしている。
逆に後者は「過去」を基準に自分の方向性を考えてしまっている。
過去がダメだったから、未来もムリ。自分にはできないという後ろ向きの見方しかしていない。
こうやって比較していけばいくほど、心のコップを上に向けるか、下に向けるかがどれほどの差を生み出すかがよく分かるだろう。
心のコップが下を向いている指導者や教師、親が、それを上に向けることはできない。まずは人を導く立場の人間が変わらなければならないんだ。
たとえ小さくても、輝く未来の希望に気づかせ、今の自分自身を振り返らせ、心のコップを上に向けてあげる作業は非常に重要だ。
一度、考え方が変わった人間は、指導者や親に言われなくても、自分で希望の兆しに気づき、主体的で前向きな生き方ができるようになる。
前向きな未来のために、自分のやるべきことにイキイキと取り組む人生。
諦めずに成功に向かって突き進む人生。
その素晴らしさが理解できるように、心に灯をともす作業を、指導者や親は続けていかなければいけないと思う。
井田勝通(いだ・まさみち)
静岡学園サッカー部元監督。1972年、静岡学園サッカー部監督に就任し、2009年に退任するまでに高校サッカー選手権優勝や60人以上のJリーガーを輩出するなど、多くの業績を残した。技術に特化しながら”個”を伸ばす育成は”静学スタイル”として知れ渡り、プロ選手や、指導者に受け継がれている。退任後も、静岡学園中高サッカー部エキスパートアドバイザーやNPO法人岡部スポーツクラブGMを務めている。