【静学スタイルの真髄】心のコップを上に向けさせろ。 元サッカー部監督・井田勝通の教え!

人間には2つのタイプがいる。心のコップが上を向いている人と、下を向いている人だ

井田勝通| Photo by Editor|シリーズ:【静学スタイルの真髄】

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■人間には2つのタイプがいる

静学

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 人間には2つのタイプがいる。

 心のコップが上を向いている人と、下を向いている人だ。

 心のコップが上を向いていれば、周りの人のタメになる話や教えてくれた内容、自分の起きた出来事の全てが、水を注ぐかのように、どんどんコップに入っていく。生き方も前向きになり、素直な考え方ができ、真剣に物事に取り組めるんだ。

 反対に心のコップが下を向いていると、周りの人からのいいアドバイスも全く耳に入らない。自分に起きたいいこともプラスに捉えられず、水がこぼれるように何もかもが吸収できない。そうなるとつねに不満ばかりを持つようになり、後ろ向きの考え方しかできず、やる気も起きない。

 結果的に、両者の考え方に大きな差が出る。

 自分が思い描いたような結果が出なかった時、前者の方は「自分はもっとこうすればよかった」「自分の努力不足だった」と考え、「自責の念」を持つ。

 けれども後者は「どうせ自分にはムリ」「自分の能力不足だった」と嘆き、「他責の念」を持つ。

 心のコップは感じ方や考え方、そして生き方全般に影響してくるんだ。

「練習を頑張って、俺は足りないものを埋める。3カ月後にはレギュラーを取り、誰よりもテクニカルなストライカーになる。そのために、誰よりも毎日の自主トレでシュートを突き詰め、私生活もコントロールする。今まで自分はすぐに妥協していたが、3カ月後の目標に向かって、これまでの失敗を繰り返さない」

「練習の大切さはよく分かるし、今までチャレンジしてきたけど、俺はどうしても続かない。今回も一応、やってみるけど、たぶんダメだと思う」

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