[高校サッカー 心を揺さぶる物語]ユニフォームを着ることの喜び-後篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
スポンサーリンク■僕のショートパス
僕はサッカー部に復帰し、リハビリをしながらの生活を送った。
そしてリハビリの効果が出たのか、高3になるとようやく短いパスが蹴れるようになった。
もちろんピッチに立つには程遠い状態。
諦めたわけではないけど、僕の高校サッカーはまともにプレーできずに終わるだろうと覚悟していた。
だけど監督は僕のことを見てくれていた。
夏休み期間中に、2泊3日の遠征があり、その中で練習試合も組まれていた。
監督は「お前を試合に出すぞ。今のお前ならできると思う」と言ってくれた。
嬉しくてたまらなかった。
試合の後半途中、ついにぼくの出番がやってきた。
僕はボランチのポジションに入った。
「どんどんボールを回すからな!」
「自信を持って行け!!」
仲間の声が僕に勇気を与えてくれた。
ファーストプレーで、ショートパスをうまく味方につなげることができた。
約2年ぶりの試合で緊張していたけど、思った以上に身体は動いた。ワンタッチではたいたり、時には縦パスでチャンスを作り、これまでのリハビリの成果を肌で実感できた。