[高校サッカー 心を揺さぶる物語]審判になった高校生-前篇-

[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します

監修・執筆 安藤隆人| Photo by Editor|シリーズ:[高校サッカー 心を揺さぶる物語]

スポンサーリンク

■退部前は家で泣きながら悩んでいた

 先輩たちの実力が上なのはもちろんのこと、同期2人のゴールキーパーも県内で名前が知られている選手。僕は明らかに5人中5番目の実力だった。

 いくら練習しても、力の差を感じるだけ。
 サッカー部の中で親しい友だちもできずに、どんどん孤立していった。

 もっと努力するべきだったと思うけど、練習グラウンドに来るのも辛くなっていた。
 退部を言い出す前は、毎日家で泣きながら悩んでいた。

 練習や試合のときに送り迎えをしてくれたりと、僕をサポートしてくれた両親には、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
 サッカー部を辞めたいと監督に告げると、「続ける気は本当にないのか?」と引きとめてくれたけど、僕の気持ちは変わらなかった。

1 2 3 4
PAGE TOP ↑