【ユースプレーヤー成長記】リハビリを乗り越えて、日大藤沢3年生・竹内大敬が復活したピッチ
選手権の神奈川県予選は10月22日(土)に準々決勝8試合が行われる。返り咲きを狙う日大藤沢のキーマンのひとり、FW竹内大敬をピックアップ。
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■ゴールを決めたとき(スタンドが沸くような)喜びがあった
Photo by 山本浩之 Hiroyuki Yamamoto
晴れ晴れとした表情を浮かべた竹内の言葉は、時折吹く強い風に負けることなく「もう怖くないです!」とはっきり聞こえた。この日(9月18日)の県立秦野戦では先発出場し得点を決めている。後半の途中でベンチに退くまで献身的にピッチを走り回った。日大藤沢サッカー部を率いる佐藤輝勝監督は竹内のゴールシーンをこのように振り返った。
「竹内が努力してきたのをサッカー部全員が見てきたので、ゴールを決めたとき(スタンドが沸くような)喜びがあったんだと思う。あのゴールは彼が頑張ってきた努力に対してのご褒美です。小さな一つひとつの積み重ねによって復帰してきた。戦い切れる体づくりをコツコツとしてきて、そのなかで、あの素晴らしいシュートが生まれてきている。彼の努力には敬意を表したい」(佐藤監督)
リハビリでいじめぬいた体も復帰してしばらくは「試合で必要な体力は別物」だと感じたというが、この試合では、しっかりとアピールできたのではないだろうか。
竹内に自身のセールスポイントを聞くと「スピードと体の強さを生かした献身的なプレー」と答えが返ってきたが、技術的な面について尋ねると「自分は中学生のときから、そんなにうまい選手ではありませんでした」と首を横に振る。
「でも、中学校生活はすごい充実していたんです。サッカーだけではなく、人間性の部分も育ててもらいました」(竹内)