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インハイに続き、選手権を制した秋田商業 Photo by 小林健志 Takeshi Kobayashi

　2年連続42回目の高校サッカー選手権出場を決めた秋田商業。伝統の走力は健在だが、特筆すべきは流麗なパスワークや個々のキック精度の高さである。

　西目との決勝での2点目は、MF山崎魁吏(3年)のスルーパスを受けたMF伊藤岳歩(3年)のゴール。西目の厳しいプレッシャーをかいくぐっての美しいパスワークからゴールが決まった。

　エースストライカーであるFW加藤敬明(3年)は「相手のセンターバックが自分をつぶしに来るのが分かっていましたので、センターバックを引きつけられればトップ下の魁吏が空くので、そこを狙えました。今日の2点目は良い形です」と振り返り、流れるパスワークから得点するため、ボールを持っていない選手も効果的に動けるのが秋田商の魅力だ。

　プレースキッカーのキック精度も高い。

　1点目はMF伊藤颯(2年)のコーナーキックからDF奈良学(2年)のヘディングシュートだった。「自主練でもずっと颯とコーナーキックの練習をしてきて、それが結果に表れました」。伊藤のキックを信頼して飛び込んだ奈良がチームを勢いづける、先制点を挙げた。

　3点目はキャプテンのMF駒野谷海人(3年)のフリーキックから加藤がヘディングで試合の流れを決定づける、ゴールを決めた。