満足なきエースの想い。鹿島学園の苦境を救った上田綺世にとっての2ゴール
31日(土)に行われた高校サッカー選手権一回戦、茨城県代表の鹿島学園のエース上田綺世が輝きを放った
スポンサーリンク鹿島学園の背番号10を背負う上田綺世
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「自分が苦しい状況からチームを救う」
強い自負を持って試合に臨んだ男は、その言葉通り自らのゴールでチームを救った。31日(土)に行われた第95回全国高校サッカー選手権一回戦で、茨城県代表の鹿島学園は山口県代表の高川学園に2-1で勝利。歓喜の中心には鹿島学園の10番にして絶対的エース、FW上田綺世がいた。
前半、鹿島学園は相手のアグレシッブな守備に押されほとんどチャンスを作れない。両チームとも決定機の数は少なかったが、高川学園が主導権を握ってゲームを進めているのは明らかだった。
後半になってもなかなか思うように攻められない鹿島学園は、63分にコーナーキックから失点してしまう。しかし、サッカーの神様は勝利のために愚直に戦い続ける選手たちのことを見捨てていなかった。
失点直後に14・MF橋口凛樹と15・MF島村風雄を投入すると、70分に島村からのパスを受けた上田が巧みな足さばきで立ちふさがる相手DFをかわし同点ゴール。さらに77分、鹿島学園は右サイドを崩し7番・MF木次谷和希のクロスに再び上田がボレーシュートで合わせて逆転し、劣勢を跳ね除けて勝利をつかみ取った。