【PICK UP PLAYER 西羽拓選手(市立船橋)】刺激し合い、高め合う、兄弟の物語

市立船橋におけるバイタルエリアでの高い献身性と運動量を誇る西羽拓。双子の兄弟であり、兄は東京の強豪でキャプテンを務める西羽開。

安藤隆人| Photo by Takahito Ando

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全国での兄弟対決を実現させる高校最後の年

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 兄の悔しさは十分に知っているからこそ、自分が市船で埋もれてしまったら合わせる顔がない。

 活躍をして刺激を与え合える存在にならないといけない。彼は必死の努力で昨年から出番を掴んだ。そして最高学年になり、これまで果たせていない全国での兄弟対決を実現させる高校最後の年になった。

 だが、成立学園で不動のサイドバックとして君臨している開は、東京都予選準決勝で、東海大高輪台に0−0からのPK戦で敗れ、後一歩のところで涙を飲んだ。

 チャンスは選手権のみとなったが、まずはインターハイで全国制覇を成し遂げて、全国王者として開との直接対決を実現させるべく、自らのゴールで準決勝に導いた西羽は、あと2つの勝負を制し、兄・開に大きな刺激を与えようとしている。

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