[高校サッカー 心を揺さぶる物語]ユニフォームを着ることの喜び-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
スポンサーリンク■復帰できると信じて
手術をしたとしても非常にリスクが高く、復帰には1年以上かかるし、完治するかどうかもわからないということだった。
医者から「自然治癒」という方法もあると言われ、悩みに悩んだ結果、僕は手術をせずに自然治癒を選んだ。
ケガが重症だったことを監督に伝えた。
でも、監督は「お前をサッカー部に残したい」と言ってくれた。
僕はリハビリを行いながら、復帰できると信じて、自分の課題だった体幹トレーニングやフィジカル強化にも取り組む決意をした。
階段を上るときも服を着替えるときも痛みが伴ったけど、毎日学校には通った。授業が終わってから、週2回はリハビリセンターに通っていた。
サッカー部の練習も、リハビリがない日は必ず参加していた。
ボールを蹴ることはできないから、練習ではグラウンドの周りをウォーキングしたり、ストレッチや筋トレをやっていた。ボール拾いやドリンクの交換などマネージャーの仕事も手伝った。
「お前の分まで俺たちががんばるから、お前も早く戻ってこいよ!」
先輩や同級生の仲間たちが僕に声を掛けてくれる。
みんなの優しさがありがたかった。
[後篇につづく]