[高校サッカー 心を揺さぶる物語]僕らの声は届いたか-前篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■同点に追いつきたい! そして勝ちたい!
いよいよ僕らにとって初めての選手権が始まる。
有村さんの病室には、試合のときは特別にテレビが置かれることになっていた。
監督は試合前に僕らにこう言った。
「有村には音声が聞こえるはずだ。有村のために勝とう!」
僕らは全員深くうなずいた。
絶対にいい戦いをして、いい結果を出して、その活躍を有村さんに伝えよう。そう、みんなで話し合った。
僕らに怖いものはなにもなかった。
初戦の相手に対して、5 -0での大差で勝利。自分たちの持ち味であるパスサッカーを展開することができた。
続く2回戦。僕らの相手は優勝候補のチームだった。
主導権を握られ、2点リードを許した状態で試合終盤を迎えていた。
同点に追いつきたい!
そして勝ちたい!
[後篇につづく]