[高校サッカー 心を揺さぶる物語]155cmのゴールキーパー-後篇-

[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します

監修・執筆 安藤隆人| Photo by Editor|シリーズ:[高校サッカー 心を揺さぶる物語]

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■憧れの選手権大会に行けるんだ!

 僕は一瞬、ヒヤッとした。僕は相手に触れていない。でも、ファウルの判定だったら……。
 近づいてきた審判が示したのは、相手のファウル。

「よし! しのぎ切った!」
 
 その後、仲間が決勝弾を蹴り込んだ。

 タイムアップのホイッスルが鳴った。
 激しい風雨が、一瞬だけ止んだ。

 やったんだ!
 憧れの選手権大会に行けるんだ!

 僕の選択は間違っていなかった。
 肩の力が抜け、心の底から喜びが湧き上がった。
 
 迎えた選手権本大会。
 僕は、参加チームで最も小さなゴールキーパーとして注目を集めた。

 それでも僕はいつもの僕のままで変わらない。
 僕は堂々とプレーすることができた。

 チームは2回戦で負けたが、初めての選手権はすべてがいい経験になった。

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