抜群の団結力、サイドアタックと堅守が魅力~プリンスリーグ東北優勝ベガルタ仙台ユース
9月24日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プリンスリーグ東北全日程が終了した
スポンサーリンク■全国大会で結果を出せるようになったベガルタ仙台ユース
プリンスリーグ東北優勝したベガルタ仙台ユース
Photo by 小林健志 Takeshi Kobayashi
9月24日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プリンスリーグ東北全日程が終了した。最終節は第17節まで首位の尚志高と、2位のベガルタ仙台ユースが直接対決。
共に勝点で並んでいたため、得失点差で上回る尚志高は勝つか引き分けで、ベガルタ仙台ユースは勝てば優勝という試合だった。立ち上がり17分で尚志高が2点をリードしたが、30分にベガルタ仙台ユースFW齋藤耀之介(3年)がPKを決めると流れが変わり、41分にMF佐々木翼(3年)が同点ゴール、さらに58分MF熊谷奎哉(3年)が逆転ゴールを決め3-2でベガルタ仙台ユースが勝利し、2年ぶり3回目の優勝、プレミアリーグ参入戦出場を決めた。
ベガルタ仙台ユースは近年全国大会でもコンスタントに好成績を残すようになり、昨年は日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会でベスト4進出というクラブ史上最高成績を挙げた。昨年はMF茂木駿佑、今年はMF佐々木匠、DF小島雅也をトップチームに昇格させ、佐々木、小島はU-19日本代表で活躍、茂木もリーグ戦で活躍している。
その礎を築いたのは2011年に就任した越後和男監督。現役時代ジェフ市原やブランメル仙台/ベガルタ仙台でプレー。1999年に引退後はベガルタ仙台トップチームのコーチやジェフ・リザーブズ(ジェフ千葉がかつて所有していたアマチュアチーム)の監督を務めていた。越後監督は関東圏のチームとの対外試合を増やすなどで、選手の技術向上やメンタル面の強化を図った。
東北地域はおとなしい選手が多いこともあり、それまで全国レベルのチームと対戦すると物怖じして本領を発揮できなかった選手が多かったが、そうした選手を全国の舞台でたくましく戦えるように育て上げた。