【TEAM FOCUS】3アシストで魅せた児玉駿斗、千葉のバルサ・中央学院が二回戦に進出。
10日(月・祝日)、中央学院が東海大学付属市原望洋と対戦し、二回戦進出を決めた
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最後の大会である選手権、選手たちの想いは強い。この試合で3アシストの児玉は振り返る。「関東大会も、インターハイもすぐ負けて、リーグ戦もあまり勝ててなかったので。それで公式戦は皆難しいと分かっていたので最後まで集中できたのは良かったです」。こう話す理由は公式戦で結果の出ていない戦績にある。関東大会千葉県予選では二回戦で敗退。インターハイでは一回戦で流通経済大柏に惜敗。千葉県リーグでもここまで勝点13で10チーム中8位にいるからに他ならない。
さらに昨年、選手権県決勝トーナメントではベスト4を経験しているものの、前回大会王者・市立船橋には準決勝1-2で敗れた。2年生ながら児玉とともに試合に出場していた10番・空涼介もこんな経緯を言葉にする。「昨年はのまれてしまった。今年は、(児玉)駿斗と一緒に去年を経験しているから、このチームに浸透させられるものがあると思うので頑張ります」
浜田監督もここまでの心中の思いを滲ませる。「皆、何の為に苦しい思い、悔しい思いをしてここまで負け続けてきたのか。ミスしても我慢してきた」と言う。さらに、このサッカーを担う選手たちに大きな期待と可能性を寄せる。「児玉、空が活躍してくれたら面白いと思います。彼らが周りの力を引き出して、周りの選手も引き出されてやってくれれば」
千葉県のなかで異色のサッカーを展開する中央学院。生粋のディフェンダーはおらず、ディフェンスラインには中学時代にディフェンス出身者は一人もいないというほどだ。浜田監督も「センターバックは要募集中です」と冗談交じりに笑う。しかし同校のスタイルは「2点獲られたら、3点獲るチーム」という攻撃的なもの。これが千葉を駆け上がろうとしている中央学院のスタンスだ。
千葉屈指とも思える技術をピッチでおしげもなく見せつける“魅せるサッカー”を掲げ、10月30日(日)、鴨川市陸上競技場で二回戦・八千代高校との一番をむかえる。