【ユースプレーヤー成長記】声を出し続けてきた誇り。三浦学苑3年・阪井豪希が見つけたピッチで生きる道
小学生時代に決して目立った成績を残した選手ではないものの、中・高でサッカーを続けながら3年生で三浦学苑のレギュラーとなった。そんな右サイドバック・阪井豪希選手に注目した
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■みんなの前に立って声を出してきた誇り
三浦学苑ではとにかく声を出し、守備という特徴でレギュラーをつかんだ
Photo by 山本浩之 Hiroyuki Yamamoto
「1年生の頃は、絶対に試合に出てやるっていう気持ちがあったんですけれど、持久力、体力がついていかなかったんです。あの頃は本当に練習がきつかった。走りが多くて……、今でも一番思い出に残っています」
1年生のときは持久走も既定のタイムで走り抜くことはできなかったが、2年生になってからはタイムも縮まった。だが、フィジカル面の課題を克服しても、タレントの豊富な三浦学苑では監督の目に留まらない。
「だから、みんなの前に立って声を出してきました。やっぱりこれだけ人数がいるチームでは後ろにいても目立ちません」
しっかりと前に出て自分をアピールしてきた。その成果が3年生になって花開き、トップチームに呼ばれるようになった。慶應義塾戦でも右のサイドバックとして先発メンバーの座を勝ち取り、試合終了までピッチに立ち続けることができたのだ。そこに至るまでには、きっとこんな頑張りがあったのではないかと小林代表は言う。
「元々、豪希の身体能力は高いものがありました。あとは精神的な強さが必要だったと思います。三浦学苑に行って、自分よりも凄い選手をたくさん見て、自分が変わらなくてはということに気づいたのではないでしょうか。『今のままでは試合には出られない。やれることはなんだろう?』と考えて精一杯努力した結果として、今の立ち位置があるんじゃないかと思います」
10月30日(日)、三浦学苑は準決勝進出をかけた一戦に臨む。「一つひとつのプレーを大切にして、全員で力を合わせて勝ちたいです!」と力強いコメントを残してくれた阪井豪希。取材を終えると「ありがとうございました」と丁寧なお辞儀をしてくれた。その姿が今でも印象に残っている。
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