プリンスリーグ参入をめぐるドラマ。東北、山形中央、聖光学院が昇格を決める!

プレミアやプリンスリーグはいまやユース年代の成長に欠かせない。今年も県リーグからプリンスリーグ東北に参入するチームが決まった

小林健志| Photo by 小林健志 Takeshi Kobayashi

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■東北各県の勢力図

敗れはしたが粘りを見せた弘前実業イレブン、次の参入にむけた戦いがはじまる
Photo by 小林健志 Takeshi Kobayashi

 なお、この他山形中央はブラウブリッツ秋田U-18に4-2で勝利、聖光学院は専大北上に3-1で勝利し、プリンスリーグ東北参入を決めた。これで来季のプリンスリーグ東北を戦う9チーム(尚志、青森山田セカンド、モンテディオ山形ユース、盛岡商業、遠野、仙台育英、東北、山形中央、聖光学院)が決定し、残り1チームはベガルタ仙台ユースがプレミアリーグ参入を決めた場合今季8位の聖和学園が残留し、プレミアリーグ参入戦でベガルタ仙台ユースが敗れた場合聖和学園が宮城県リーグU-18 1部に降格し、ベガルタ仙台ユースの残留となる。

 注目は山形県の高体連チームから2年連続プリンスリーグ東北チームが出ている点だ。今季の日大山形、来季の山形中央共にクラブチーム出身選手が増え、高い技術を持つ選手が増えている。モンテディオ山形ユースも今季優勝争いに絡んでおり、山形県全体がレベルアップしている印象だ。一方、秋田県のチームは2013年以降5年連続プリンスリーグ東北に参入できないことも決まった。

 過去西目や秋田商業も復帰を目指したが失敗し、今季初挑戦のブラウブリッツ秋田U-18も参入戦を勝ち抜けなかった。ブラウブリッツ秋田アカデミーの立ち上げにより、高い技術を持つ選手が増えてはいるが、他県もレベルアップしているので、なかなか追いつけない。他の5県は一度も参入チーム0になったことはなく、他県との格差も懸念される。高校・ユースチームが協力し合って秋田県全体のレベルアップを図ることで、2018年こそプリンスリーグ東北参入チームを出したいところだ。

 プリンスリーグ東北参入戦はこうした各県の勢力図も見えてくるのも面白い。来季はどんなドラマがこの時期生まれるのか、楽しみにしたい。

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