【高校サッカー選手権:熊本】チャンスを創出し続けるFK、主将・島津玲斗がトリックプレーから決勝弾。セットプレーを磨いて全国へ

20日(日)、第95回全国高校サッカー選手権熊本県予選の決勝戦、ルーテル学院が熊本国府を撃破し、5年ぶり4度目の選手権出場を決めた

松尾祐希| Photo by 松尾祐希 Yuki Matsuo

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どこよりも練習をやってきた自信

 試合後、小野秀二郎監督は「どこよりも練習をやってきたという自信が今回の勝因になっていると思いますし、なかなかよそのチームのことを図ることは出来ませんが、うちは足をつりませんでしたし、怪我をした選手もいなかった」と、選手たちの頑張りや日々の取り組みが今大会を勝ち抜いた要因だった話した。

 特に鍛え抜かれたセットプレーの多様性は破壊力抜群。決勝ゴールのように今年はサインプレーを毎試合ごとに3つ程用意し、CKなどでもショートコーナーなどを交えながらゴールを狙う。その理由に関して、指揮官は今年のチームに高さがないことを上げた。つまり、単純なクロスだけを入れても競り勝てる可能性が低いため、創意工夫を行ってゴールをこじ開けることに注力。

 また、キッカーも様々なタイプを用意しており、11番を背負うFW伊藤連(3年)は左右の足でセットプレーを蹴り分けることが可能だ。「元々右利きなんですけど、左足で蹴ってみたら良かったのでそこからずっと左で蹴っていた。そこからは左右で蹴り分けるようにしている」と語る男は、この試合でも幾度となくチャンスを作り出していた。

 5年ぶりに挑む選手権でも、このセットプレーがカギを握るのは間違いない。「セットプレーはやればやるほど上手くなりますので、全国でも出せるように練習をしていきたい」と小野監督。残り1ヶ月で更に磨きを掛け、全国の猛者たちを打ちのめす武器をさらに強固なモノにして大舞台へと乗り込むはずだ。

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