[高校サッカー 心を揺さぶる物語]フリーキックに魅せられて <後篇>
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
スポンサーリンク■初めての全国の舞台で、あの緊張感を味わいたい
時間が過ぎるのが遅かった。
それでも、タイムアップの瞬間はやってきた。
「やった……。勝ったんだ!」
僕らは喜びを爆発させた。
このとき、僕の心の中は、感謝の気持ちで満たされていた。
みんなの協力がなかったら、あの先制点は絶対になかった。
「お前を信じていて良かったよ!」
「あんなフリーキックを決めるなんて、本当にすげえな!」
チームメイトたちの笑顔がたまらなく嬉しかった。
たかがフリーキックと思われるかもしれないけど、一つのことにこだわり続けることが大事だということを、僕は学ぶことができた。
どんなに思い通りにいかなくても、「きっとできる」という気持ちを忘れないで、根気強く続ければ、最後は報われる。
でも、まだ終わりじゃない。
これから選手権本大会の戦いが待っている。
ずっと一緒にやってきた仲間と楽しみながらも全力で戦って、それで結果がついてくればいいと思っている。
もちろん、フリーキックを決める自信はある。
初めての全国の舞台で、あの緊張感を味わいたい。
自分がフリーキックを決めている姿が、僕にははっきりとイメージできている。