[高校サッカー 心を揺さぶる物語]離島にやってきた熱血コーチ-前篇-

[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します

監修・執筆 安藤隆人| Photo by Editor|シリーズ:[高校サッカー 心を揺さぶる物語]

スポンサーリンク

■ケンジは顔を出さない部員たちに声をかけ続けていた

 ケンジは顔を出さない部員たちにも、毎日のように声をかけ続けていた。

 最初はケンジのことを嫌がっていた奴らも、ケンジがサッカーを楽しみたいという純粋な気持ちを持っていることがわかってきて、練習をサボる奴は少なくなっていった。

 もし、ケンジが「全国大会を目指そう!」とか「優勝を目指そう!」と言って、練習を強要してきたら、僕らはみんなサッカー部を辞めていたかもしれない。

 でも、ケンジは違った。
 サッカーを毎日全力で楽しみ、練習に来ない奴を責めたりもしなかった。
 久々に練習に来た部員に対しても、「久しぶりやな! 待ってたぞ!」と笑顔で迎え入れた。

1 2 3 4
PAGE TOP ↑