JFAのYouth & Development Programmeによる『NIKE ACADEMY』トレーニングメソッド実施レポート

『NIKE ACADEMY』のメソッドに基づいたトレーニングがインターハイ王者の市立船橋高にむけて、練習場である法典公園(グラスポ)で実践・披露された

舩木渉| Photo by 舩木渉 Wataru Funaki

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市立船橋高の選手たちに指導するNIKE ACADEMYのオリベイラコーチ Photo by 舩木渉 Wataru Funaki

 21日(金)、日本サッカー協会(JFA)は『JFA Youth & Development Programme(JYD)』において『NIKE ACADEMY』のトレーニングメソッドを導入すると発表し、それにともなう記者会見を行った。

 発表と同日、実際に『NIKE ACADEMY』のメソッドに基づいて組み立てられたトレーニングがインターハイ王者の市立船橋高の練習場である法典公園(グラスポ)で実践・披露された。

 全国屈指の実力を誇るサッカー部員たちを前に、『NIKE ACADEMY』を代表して来日したエドゥワルド・オリベイラコーチは開口一番「サッカーを楽しんでいるか?」と問いかけた。そしてこう続けた。

「どうしてサッカーを始めた? 楽しむために始めたと思う。その時の感覚を思い出してほしい。サッカーはチームワークなので、助け合ってやっていこう」

 選手たちの顔は明らかに緊張していた。初対面の外国人コーチだからか、周りを見なれないスタッフやメディアに囲まれているからか。そんな中、ボールを使わないウォーミングアップを経て本格的に練習が始まる。

 オリベイラ氏は4つのポイントを今回の練習の柱にした。①テクニック(技術)、②インテリジェンス(賢さ)、③ポジショニング(立ち位置)、④ストレングス(強さ)。さらにプラスアルファとして、特に以下の2点をトレーニング中に強調していた。⑤コミュニケーション(意思疎通)、⑥コンフィデンス(自信)。

 この中でもとりわけ「④ストレングス」はオリベイラ氏の求めるレベルにあったのではないだろうか。氏曰く「十分運動し続けるだけの肉体的な強さ。同時に動きを出せるスピード」を意味しており、市立船橋高校のサッカー部員たちの鍛えられた個々の能力は随所に発揮されていた。しかし様々な局面での不得手があることもトレーニングでは証明された。

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