[高校サッカー 心を揺さぶる物語]審判になった高校生-後篇-
[高校サッカー 心を揺さぶる物語]全国で本当にあった涙の青春ストーリーを紹介します
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■心の中で涙がこぼれた
実は、あの練習試合をきっかけにマサシとは連絡を取り合うようになっていて、「審判の調子はどうなんだ?」といつも気にかけてくれていた。
選手ではない僕のことを、マサシは「サッカー人」として見てくれていた。
交代ボードに「22」を表示しながら、心の中でも「がんばれ」とエールを送った。
残念ながらマサシの得点はなく、チームも試合に負けてしまった。
マサシは倒れ込んで泣いていた。
僕もマサシの思いが伝わってきて、心の中で涙がこぼれた。
マサシにとっての高校生活最後の試合を、僕は審判としてかかわった。
こういった形で、元チームメイトの試合を見届けるとは思いもしなかった。