初戦で1ゴールをあげている岩崎悠人
Photo by 佐藤博之 Hiroyuki Sato

　要するに『点を取ればいい』ということだ。FW小川航基、岩崎悠人、MF原輝綺が1点ずつと、チームで2得点以上取っているスコアラーはいない。決戦となってしまったカタール戦で、誰が爆発して行くきっかけを掴むのか。

　キーマンとなるのが、小川と岩崎だ。ともに得点力が高いアタッカーだけに、この2人がきっちりと前線で起点とスペースを作り出して、2列目のリターンパスやスルーパス、クロスからゴールに迫ることが出来るか。

　イラン戦では岩崎が途中投入され、小川と2トップを組むと、岩崎が得意のギャップに入り込む動きの多彩さを発揮したことで、小川に集中していたマークが分散された。これにより2列目の選手が飛び込むスペースも生まれ、堂安律と途中出場の三好康児のカットインもより活きた。

　間違いなく小川と岩崎のコンビネーションは良い。この2人がツートップを組めば、自らだけではなく周りの攻撃力を引き出せるだけに、『点を取らなければいけない戦い』の最大のキーマンとなる。この決戦で守備陣の踏ん張りにFW陣が応えてこそ、チームに勢いが付き、その先にある『本当の決戦』にいい状態で臨むことができる。

「若き日本代表よ、点を取れ」――。

　攻撃陣の奮起無くしてこの先はないのだから。